the Flying Keg
World Beers


WESTVLETEREN
(Dubbel/Special/Extra/Abt)
ウェストフレテレン
(ダブル/スペシャル/エキストラ/アプト)

醸造所:シント・シクスティス修道院

西フランダース州のフランスとの国境近くにあるシント・シクスティス修道院で造られているビール。 この醸造所の資料が手元にあまりなく、どのくらいの規模のところなのか正確には把握できていません が醸造所の創設は1900年で、最も小規模なトラピスト醸造所といわれているのが、このシント・ シクスティス修道院です。
ここの醸造所は毎日ビールをつくっているわけではなく、ゆえに生産量が少なく、発売日が限られており 入手困難なため、希少価値が高いビールです。

1年半ぐらい前に日本のベルギービール輸入元がウェストフレテレンを取り扱うと発表し、極限られた 酒販店にサンプルが配られましたが、それ以降は何の進展もありません。
不安定な供給なため取り扱いがむずかしいとの事です。 日本では洋酒の並行輸入業者のリストでたまに見かけることがありますが、安価な輸送方法で輸入され ているため商品の品質が決して良くなく、お薦めできません。

この醸造所では、4種類のビールが造られており、すべてラベルが無く、王冠で見分けます。
緑の王冠はダブル、赤はスペシャル、青はエキストラ、金の王冠はアプトと名前が付けられ、 一番人気はアプトで、ほとんど黒に近い濃い褐色で、濃厚な味わいのフルボディータイプです。 他の醸造所が造るフルボディーのブラウンエールによくありがちな熟成香とは違った、まったりとした バナナやメロンに通じるようなフルーティーな香りが楽しめます。
この醸造所では非常にコクがあり甘味もあるサマー・モルトを使用し、アルコール度数の低いタイプ のもので2週間、アプトともなれば2〜3ヶ月かけて高温に調節されたタンクの中で熟成され、その後 新しい酵母が加えられてボトル詰めされ、出荷されるまで2週間貯蔵されます。

ラベル付きのウェストフレテレンを紹介している本が出版されていますが、ラベルのデザインは以前 ウェストフレテレンのライセンス生産品であったセントベルナディスと同じデザインのものです。 この本の同じページに一緒に写っているシメイやロッシュフォールは、ずいぶん以前のデザインのもの なので、以前はラベルをはって売られていたのがあったのかも知れません。 ただ、今まで自分の手元に届いたウェストフレテレンは、すべてラベルが無かったです。

1998年の夏に、京都の国際会議場で大きなイベントがあり、館長さんがベルギーに精通されて方で、 個人のベルギービールのコレクションが約400種類ほどディスプレイされていました。 自分自身その時はまだビールの知識も乏しく、うる覚えではあるのですが、シメイのプリント瓶や、 デュベルの縦長250ml瓶があったのを覚えています。ひょっとしたらその中にラベル付きのウェスト フレテレンがあったかもしれませんね。 いずれにせよ、ベルギー国内でもあまり流通していないビールなので、もし機会があればぜひ飲ん でみて下さい。