the Flying Keg

FLYING KEG新ネタ情報Vol.09 2003/11/08
”Saison Voison,Barbar Honey Ale”

(((((((((( NEW BEER )))))))))))))

  SAISON VOISIN   セゾン ボアゾン

セゾンビールはベルギーの南部ワロン地方、エイノー州の西部一帯とナミーュール州及びリュクサンブール州に一部でつくられているスペシャルビールです。

セゾンビールの醸造所はおおむね小規模で、100年以上の歴史に支えられた 伝統と磨き上げられた職人技によって支えられてきました。

元来、セゾンビールは、農夫が夏の畑仕事で乾いた喉を潤すのが目的につくられてきたビールで、冬から春先の農閑期に仕込まれていました。
当時はアルコール度数の違いにより、チルドレン、ファミリー、ダブル、ロイヤルの四種類に分けられていましたが、今は、そういった呼び方さえしなくなりました。

農作業の合間に飲まれるものなのでアルコール度数は低く抑えられている のですが、ただ低アルコールなだけでは夏が終わるまでに品質が変わってしまいますし、かといって長持ちするようにアルコール度数を高く設定すると乾いた喉を潤すのに向かないどころか、酔っ払ってしまえば仕事になりなせん。

そこで解決法として、高い温度でマッシング(糖化)して,醗酵しない糖分の 抽出量を多くし、金属にのタンクで温度を調節しながら熟成させました。

これがおおまかなセゾンビールの醸造方法ですが、中には、麦汁に乳酸を 自然発生させる事によって腐敗を防いだりする醸造所もありました。

軽くて長持ちのするビールは、こうした努力の末に出来上がったものですが、 ただ問題としてビール好きのベルギー人からすれば味覚的に物足りない物 でした。
そこで深い味わいをつくる為にホップの使用量を多くしたり、スパイスの ブレンドを工夫したり、また、生のオート麦や米を少量加えるなどの研究 が繰り返しおこなわれました。

現在セゾンビールをつくる醸造所は非常に少なくなり、主要な産地のエノー州 でさえ3〜4箇所になってしまいました。
そしてビールのスタイルも大きく変わり、炎天下での農作業の合間に飲む ビールから、一般の人々が普段に飲んでおいしいと思えるビールに変わって きています。
セゾンビールの代表的なブルワリーとして必ず登場するデュポン醸造所では モアネット・ブラウンと言うビールをつくっており、これはベルギーのブラウンエール全体の中でも非常にビターでのみ応えのある味わいですし、シリー醸造所がつくるダブルエンギャンのブラウンもしっかりとした個性的な味わいで アルコール度数は8%、ディビンにおいてはアルコール度数は9.5%もある ビールで、炎天下の農作業の合間には間違っても飲まれないフルボディーの ビールです。

今から7〜8年前、セゾン・ピペ と言うビールが日本に少量入荷しました。 この醸造所はブラッセリー・ア・ヴァパーと言う名で1780年に醸造農家 としてビールづくりを始めた由緒ある醸造所です。
1880年代後半に製作された蒸気機関を動力として糖化層の攪拌機などを 行なう現代の奇跡のような博物館物の設備の中でつくられたビールは、とても 素朴な味わいで、初めて口にした時はこのビールの味の価値は解りませんでしたが、何度か飲むうちに「あぁ、これがセゾンなんや!」と気付き、美味しく思えるようになりお気に入りの1本となりました。
しかし残念な事に、後にこの蒸気機関はぶっ壊れ、セゾン・ピペの醸造は中止されました。
この醸造所ではその後、動力を始めとし、糖化層やすべての機械を入れ替えて 以前からのラインナップであるヴァプールというシリースのビールをつくって いますが、機械の入れ替えに起因するものか、意図的なものかどうかは判りま せんが、全然違った味わいのビールとなっています。

さて今回、日本初上陸のセゾン・ボアゾン。昔ながらの流れを汲む味わいの セゾンビールなのか、それとも今現代の美味しいスペシャルビールの系統の ものなのか・・・?

 飲んでみましょう、グビッ!   o(^v^)o

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   Barbar Honey Ale    バルバール ハニー エール

フルーツや野菜、あるいはハーブやスパイス、チョコレート、メープル シロップ、ハニー(蜂蜜)、モラシズ(糖蜜)などの醗酵原料を加えて つくったビール、もしくはそういったビールのスタイルをフレーバー・ ビールといいます。

これらの香味素材を使う目的は、ビールに特別な風味をほのかに付ける ことであって、決して味の主役とすることではありません。
ですから、飲んだときに加えたフレーバーの味しかしないようであれば フレーバービールとは呼べません。
加えたフレーバーがベースとなるビールを飲んだときにかすかに感じて、 ほのかに口の中に残る・・・。といった具合のビールです。

香味素材を使ってビールをつくるうえで一番大切なことは、調和とバランス です。麦汁を炊き込む時、醗酵の途中、瓶詰めの前など、香味素材の種類に より、投入するタイミングも違ってきます。

今回ご紹介するのは、バルバールと言う名前のハニー・ビールです。

ベルギーでハニービールと言えば、バンショワーゼ醸造所がつくっている ビエール・デ・ズール(ビエラ・デ・アワーズ)という熊のラベルのビールと バルバールが代表銘柄です。

ビエール・デ・ズールは、KEGでもメニューに載せてはいないもののファンが 多く、大抵常備している銘柄です。
1995年にはワールドチャンピオンシップにて金賞を受賞したビールで、 ビール評論家のマイケル・ジャクソン氏は、「私が味わった限りで、最も 蜂蜜っぽい味のビール。」と、著書に書きとめています。

今回ご紹介するバルバールは、ブラッセルの南、ブラバンド州のクエナスト という町にあるルフェーブル醸造所でつくられています。
ここは1876年に設立されたブルワリーで、ベルギーで唯一いまだに 石炭の火で煮沸釜を炊いているところです。
ブランシェ・ド・ブリュッセルというホワイトビールや1900、フルーチェ、 ロラン・トリプル、といったセゾンビール、ボンヌ・エスペランス、 フローレフ、ジョンブルーといった修道院(アビィ)ビールをつくって います。
この中でブランシェ・ト゛・ブリュッセルとフローレフは、KEG でも以前 扱っていたので飲まれたことのある方も多いと思います。

バルバールは、先に紹介したビエール・デ・ズールの比べると甘味はやや 抑え気味で、コリアンダーやオレンジキュラソーを使い豊かな芳香を放ち、 戻り香にはわずかながらバナナを思わせるエステル香が感じられるビールです。

さぁ、こいつも飲んでみましょう、グビッ。 プッハー!  (^-^)v

次回は、そろそろ毎年恒例のあのビールの紹介になる頃かも知れません。
リーフマンスのグリーュークリーク。
そうそう、サクランボのホットビールです。

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