the Flying Keg

FLYING KEG新ネタ情報Vol.13 2004/03/13
”Lindemans”

こんにちは、KEGです。

今回は珍しく、ランビックのご案内です。

ランビックというビールは、KEGのメニューにも説明してます通りベルギー の限られた地域でつくられているビールです。
場所は、首都ブリュッセルの西南のペヨッテンラントと呼ばれるゼナ川の谷間 に広がる地帯で、原料に大麦以外に小麦を使ってつくられるビールで、空気中 にある自然酵母(ワイルドイースト)を醗酵に利用する原始的なビールです。
日本では、ランビックビールと言うとフルーツビールとしての位置づけが強く 感じられますが、本国ベルギーではフルーツを漬け込んでいないグーズが メインとなるビールです。
ですから、醸造所の違うランビックを比較したり、手法を紹介する際はグーズ を基本に展開されてゆきます。

ランビックの醸造における特徴としては、3年以上貯蔵されたホップを ふんだんに使うと言う点があります。(ランビックを短く説明する場合には ワイルドイーストうんぬんかんぬんが中心となってしまい、割愛されがちな事 なのですが・・・。)
これは、ランビックにはホップのアロマ(香り)や苦味は不要で、新鮮な ホップはそういう意味でふさわしくないと考えられています。
しかし、ホップはビールの醸造において苦味や香り付け以外に保存剤としての 役割があり、一般的なラガービールなどとは違い数年かけてゆっくりと醗酵を させて作り上げるランビックには保存剤が不可欠です。

ランビックは他のビールの約6倍ものホップを麦汁に入れ、4〜6時間も かけで煮沸されます。
その後、この麦汁を屋根裏部屋につくられたクールシップと呼ばれるプールの ような銅製のフタの無い槽に入れられ、空気中に浮遊している自然酵母を 摂取させます。そしてこの麦汁に自然酵母が付着すると醗酵が始まります。

醗酵には1次醗酵と2次醗酵があり、どちらも古くから代々受け継がれた 木製の樽でおこなわれます。
1次醗酵は活発で約1週間ほど続き、2次醗酵は色々なワイルドイーストが 次々に優位に立ったり、糖と酸のレベルが変化するといった連鎖反応が数ヶ月 続きます。

ランビックの醸造所は、醸造所内に住みついた自然酵母(ワイルドイースト) でビールの醗酵を行なうため掃除はしません。
以前、テレビでカンティヨン醸造所が紹介された番組を見ましたが、普段 人の行き来しない所には白く埃が積もり、天井にはいくつもの蜘蛛の巣が 張っていました。
その汚れ具合といったら、まるで映画のセット? と言うより、むしろ 一昔前のあまり制作費のないテレビ番組セットのようで、わざとらしくすら 感じるぐらいのものでした。

しかし、これはランビックの醸造所としては「お約束」のことで、きれいに 掃除をするとワイルドイーストが住み着かなくなり、ビールが作れなくなる からです。

ランビックは1年経った物でなければ、まだそれは「若いビール」であり 少なくとも2回以上夏を越したものをランビックとして認識されています。

ランビックは木製の樽で醗酵や熟成を行ないますが、現在、木製の樽を使用 するビール醸造所は世界中でも数えるほどしかなく、そこで使われている樽は ポート酒やシェリー酒などに使われていた古樽です。

他にも、ブリュッセルは大量のワインを輸入し消費する都市でもあり、ワイン が木樽に入れられて運ばれていた時代にこのワインの古樽を入手し、ビール 作りに利用してきました。
長年にわたりランビックの醗酵及び熟成に使われてきた古い木樽には、多く のワイルドイーストが定着し、スムーズな醗酵が得られる事から中には百年 を超える古樽を大切に使い続けている醸造所もあります。

今回ご紹介するビールは、ランビックの醸造所としては非常に評価の高い リンデマンス醸造所の「グース キュベ ルネ」というビールです。

リンデマンス醸造所は、年産1970キロリットルと規模が小さいブルワリー で、元々は穀物栽培を手掛ける農家で、副業としてビールの醸造を行なって いました。1809年からは本格的に醸造を始め、1930年にはビジネス としての農業をやめました。(自家醸造に使う麦などは作っています。)

ランビックの醸造所は、醸造所内に住みついたワイルドイーストでビールを 醗酵さすため掃除はしないと述べましたが、これはリンデマンス醸造所も 同じです。18世紀に建てられた醸造所は納屋のような質素なもので、やはり 埃とクモの巣に飾られています。

((((((( NEW BEER )))))))))))))))))))))))))))))))

LINDEMANS GUEUZE CUVEE RENE
リンデマンス グース キュベ ルネ

キュベという言葉は簡単に言うと特醸品という意味で、醸造家の「お気に入り」とか「最高傑作」ってことです。

KEGで扱っているビールでは、グリムベルゲン キュベ などがそうですね。

同義語では、グラン クリュ。ヒューガルデン グランクリュや アルトベルデ グランクリュ などがあります。

これらの言葉はワインでしばしば使われる言葉でもありますが、ワイン用語 の場合、キュベとは「長く熟成させた」と言う意味合いが強いですし、グラン クリュの場合の「クリュ」は畑を指し、「上質な畑のブドウで醸造した・・」 となります。

これに比べてビールの場合は醸造所の思い入れというか、気合というか、 考え方や気持ちによるところがネーミングに表れるようです。

いやぁ、いいですね。理屈より、職人ぽくって。

また、「ルネ」は現在にリンデマンス醸造所の当主、ルネ・リンデマンス 自身であり、初代のクリスチャンネームでもあるそうです。

味は、  ('_'?)  う〜ん? リンデマンスの普通のグースよりかなり酸味が 強いです。カンティヨンなんかが好きな人には是非モノです。

ビール自体はリーファー テナー(定温コンテナ)で輸入された物なので、 非常にコンディションが良いです。

興味のある方は是非飲みにいらしてください。   (^^)/~~~

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