the Flying Keg

FLYING KEG新ネタ情報Vol.23 2005/06/24
”ヤング,トラクエア,アンデックス,シュパーテン”

こんにちは、KEGです。

梅雨入り後はあまり雨もらず、すっかり梅雨の存在を忘れていましたが、今週からは京都も急にむし暑くなりました。

今回の『新ネタ情報』は、イギリスとドイツのビールの御紹介です。

(((((((((((( NEW BEER )))))))))))))))))))))))))))))))))))

ヤング ダブルチョコレート/ワッグルダンス/スペシャルビターエール イギリス
   YOUNG'S Double Chocolate Stout
   ヤング ダブル チョコレート スタウト

ヤング醸造所はロンドンの中心部、ワンド川がテムズ川に合流するあたりにあるブルワリーで、創業は1675年です。

ロンドン南部の賑やかな街中にあり高い塀の囲まれたこの醸造所は、交通量の多い地域であるにもかかわらず今だに馬車にカスク(樽)を積み、鈴で飾り付けた馬で引いてビールを市内のパブへ配達しています。

工場内にはビール自体の醸造に携わる人以外にも、馬車での配達を専門にする人や樽作りを専門とする人達など多くの人が専門の職人として働いています。

今回新入荷のこのダブル・チョコレート・スタウトは、1997年に考案されたビールで板チョコとチョコレートエッセンスを使い、アルコール度数は5.2%とさほど高くはありません。

チョコレートと言っても味覚的には特別に甘い訳でもなく、あと味にビターチョコの風味がしっかりと残り、実際以上にボディを強く感じるビールです。

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イギリス
   YOUNG'S Waggle dance
   ヤング ワッグルダンス

ワッグルダンスとは、ミツバチが花の蜜を見つけた時に仲間にそれを伝える行動の事で、8の字に踊りそのダンスの長さや踊る向きで蜜の位置や量を伝えます。

このビールは1995年にサンダーランドのヴォークス醸造所で創案され、その子会社でシェフイールドにあるウォーズで生産されました。

イングランド北部にあるこの2つの醸造所が数年後に閉鎖された際、この人気のあったビールはロンドンのヤング醸造所に生産が引き継がれました。

ハチミツの味と香りがしっかりと感じられるこのビールは、当店で常時取り扱いのあるバルバールやビエールデ・ウーズといったベルギーのハニーエールとはまた違った味わいのビールです。

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イギリス
   YOUNG'S Special Bitter Ale
   ヤング スペシャル ビター エール

明るい色合いでアルコール度数も4.5%とさほど高くなく、一見なんてことないプレーンなビールなのですが、ホップを多く含みしっかりとした味わいでエールのはなやかな香りも楽しめるとても人気のあるビールです。

ヤング醸造所ではこれ以外にもスタンダードなビターエール3.7%も造っており、そちらの方がスタンダードなビールなので、それに対してクオリティが高いといった意味合いのスペシャル・ビターという商品名で、“特別に苦い”という意味ではありません。

暑い日が続くこれからの季節、1杯目にビターエールでクールダウンというのはとてもオススメです。

         ◇    ◇    ◇    ◇

トラクエア レアーズ リカー イギリス
   TRAQUAIR Laird's Liquor
   トラクエア レアーズ リカー

ご存知のお客様も多いと思いますが、当店ではメニューに掲載されていないもののほぼ常時取り扱っているビールに、イギリスのトラクエア醸造所のものがあります。

『ハウスエール』『ジャコバイトエール』なのですが、今回御紹介する『レアーズリカー』はジャコバイトエールをを基に甘草を加えて醸造されたビールで、それ以外にもベルギーではごく普通の事なのですが、イギリスのビールとしては珍しくスパイスにコリアンダーが使われています。

トラクエアは本来イングランドとスコットランドの境界線のスコットランド側に建つ小さな城で、現在でも人が住む城としてはスコットランドでは最古の館といわれています。

ビールの醸造の歴史はとても古く、1566年にスコットランドのメアリー女王がこの城を訪れた時に、ストロングエールが醸造されていた事が記録されています。
その後は1739年に200ガロンの煮沸釜が設置された記録なども残るものの、ビール造りは途絶えていました。

1965年に20代目の領主となったピーター・マクスウェル・スチュアートが城内に使われていない醸造室を見つけ、また道具類も大切に保管されていたのでこの古い醸造設備をすべて使い、ビールの醸造を再開しました。
彼は1985年に娘の21歳の誕生日を祝い『キャサリンズ・エール』を発表し、娘のキャサリン・マクスウェル・スチュアートは父の没後1990年よりこのブルワリーを引き継いでいます。

現在トラクエア城は見学が可能で、古いセラー(酒庫)や古い書物が収められている図書室、当時の家具や絵画などに出会うことができ、また毎年5月の末にはビアフェスティバルも開催されています。

         ◇    ◇    ◇    ◇

ミュンヘンの南西にアンマーゼーという湖があり、都心に近いこともありリゾート地として観光客が多く訪れる場所で、ここから南に車で15分ほど行くとアンデックス修道院があります。

ここは「聖なる山」と称号を与えられたベネデクト派の修道院で標高700m余りの所に位置し、天気の良い日には見晴らしが良くハイキング目的で多くの人々が訪れます。

修道院自体は600年以上の歴史があり、ビールを醸造する修道院としては1455年の文献に登場しているので、実に500年以上の醸造の歴史を有していることになります。

この醸造所のビールは2004年の秋にも御紹介しましたが、今回はこれからの暑い季節に美味しいさっぱりとした味わいのビールを御紹介致します。

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アンデックス ヴァイスビア/スペシャルヘル ドイツ
   ANDECHS Weissbier
   アンデックス ヴァイスビア

やわらかなエステル香を感じるヴァイス(小麦)ビールです。
ヘフェ・ヴァイスと呼ばれるボトルコンディション(瓶内熟成)のされたビールでアルコール度数は5.5% 。
ドイツの小麦ビールとしてはやや高めといったところでしょうか。

ドイツ
   ANDECHS Spezial Hell
   アンデックス スペシャル ヘル

ヘルとは英語の pale (淡い)に相当すドイツ語です。
アンデックス醸造所では特にこのヘルの人気か高く、このスペシャルヘルはアルコール度数 5.9% で、柑橘系のフレーバーをやや有する明るい色合いのビールです。
アンデックスでは他にスタンダードなヘル( 4.7% ) と、しっかりとした味わいのボックヘル ( 6.9% ) を醸造しています。

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ドイツのミュンヘンにシュパーテンという醸造所があります。

起源は1329年に開設されたハウス・ブルワリーにまでさかのぼり、正式な名前はガブリエル・セドルメイル・シュパーテン・フランチスカネル・ブロイと言います。

ガブリエル・セドルメイルは1807年にこのブルワリーを引き継いだバヴァリア王宮の醸造家で、シュパーテンは17世紀にこのブルワリーの所有者の一人だったシュパエトという人名をもじったもの ( スペードの意味 ) 、フランチスカネル・ブロイは、フランチェスコ教団の醸造所という事です。

この醸造所は、世界で最も重要なブルワリーのひとつに数えられています。

それは、19世紀の初めにガブリエル・セドルメイルによりこの醸造所で近代技術としてのラガーリング ( 低温熟成 ) が確立されたからで、今日のラガービールの基礎を築き上げたからです。

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フランチスカナー ヘフェヴァイス/シュパーテン プレミアムボック ドイツ
   Franziskaner Hef-Weissbier
   フランチスカナー ヘフェヴァイス

先に御紹介したアンデックスのヴァイスと同様、ヘフェヴァイスと呼ばれるボトルコンディション ( 瓶内熟成 ) のされた小麦ビールです。

他の醸造所で造られる多くのヴァイスビールに比べると、濃色で濁りも強く、バヴァリア地方に古くから伝わるクラシックなスタイルのヴァイスビールです。

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ドイツ
   SPATEN Premium Bock
   シュパーテン プレミアムボック

ボックとは強いビールを指すドイツ語で、たいていの物が大麦モルトから造られた下面醗酵 ( ラガー ) ビールです。

ドイツのボックビールは、アルコール度数が6%以上で色は黄金色〜黄褐色または濃い茶色、ドイツ以外ではアルコール度数の定義はありません。

シュパーテンのプレミアムボックは、ボックビールの中ではさほどボディがある方ではなく、ややライトな味わいです。

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