the Flying Keg

FLYING KEG新ネタ情報Vol.27 2005/12/02
”今年もやってきました、クリスマス特集 ”

こんにちは、KEGです。

今秋の京都は暖かな日が多く、昨日より急に寒くなったもののまた暖かくなり、その所為か木々の紅葉もイマイチです。
それでも、今年も残す所あと1ヶ月。町のディスプレーもだいぶんと賑やかになって来ました。
と、いうことは・・・

お待たせしました! 今年も、恒例のクリスマスビールが入荷しました。 \(~o~)/

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スカルディス ノエル  SCALDIS Noel
  スカルディス ノエル  

ベルギーの中央南部にフランスと接するエノー州があり、ここのピペという村にデュビソン醸造所があります。

ここでは、現在ベルギーで一番度数の高いビールがつくられっています。
ここは元々農場で1769年に創業しました。現在でも大麦を栽培している農場の中にあります。

この醸造所では、かつて色々なビールが醸造されてきましたが、現在の母体となる『ブッシュ・ビール』が生まれたのは1933年。それまで農家もやっていたデュビソン家がビールづくりに専業することに決めた年です。
その後1981年には他のビールの醸造をすべてやめて『ブッシュ・ビール』だけをつくるようになりました。

それから間もなく、このビールはアメリカに輸出されることになったのですが、この時に問題が起こりました。
それは、アメリカにはすでにブッシュと名の付くビールがあり、この会社がクレームをつけたのです。

この会社のフルネームは、『 Anheuser-Busch (アンハウザー・ブッシュ)』
アメリカに12の工場(醸造所と呼ばず、あえて工場と言いたい!)を持ち年間9000万バレル(1バレル=119.24リットル)を生産する会社です。バドワイザーの会社というと判り易いですね。

仕方なくデュビソン醸造所はビールの名前を変えて輸出することにしました。
そのビール名が『スカルディス』です。

現在は1994年よりヨーロッパ圏外でデュビソン醸造所の『ブッシュ』という名前は使う事が出来なくなり、日本にも『スカルディス』の名前で輸出されています。

このビールは、ウインター・モルト、スプリング・ペール・モルト、それにクリスタル・モルトといった3種類のモルト(麦芽)が使われ、麦汁には2度に渡りホップを投入して苦味を付け、さらに仕上げに違う種類のホップを入れて香りを整えています。
摂氏24〜25度で醗酵の後、暖かい貯蔵庫で4週間熟成させて仕上げに冷却します。
出来上がったビールはフィルターで濾過はされるものの熱処理はされません。

今回御紹介する『スカルディス・ノエル』は、クリスタル・モルトの割合を多く、ホップを幾分少なくして仕込み、熟成の際に特別の『秘薬』を投入して造られるそうです。
『秘薬』? 多分、香辛料(スパイス)だと思います…。

ビールの色はアンバー・レッド。普段の『スカルディス』に比べホップの苦味がマイルドで、クリスタル・モルトが醸し出すコクとフルーティーな香りが引き立っています。
アルコール度数は『スカルディス』と同じく、ベルギービール最強の12%です。 


  ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

エンギエン ノエル  ENGHIEN Noel
  エンギェン ノエル

ベルギー中南部、エイノー州のブラバント州との州境近くにエンギェンという町があり、そこにシリーという村が隣接しています。
ここには村の名前をそのまま使った『ブラッセリー・ド・シリー』(シリー醸造所)という農園ブルワリーがあります。

この醸造所は農家をしていたニコラス・メインスブルゲンが1850年に建てたもので、その一族が現在も家業を引き継いで数種類のビールをつくり続けています。

主に醸造されているのが「セゾン・ド・シリー」
金属のタンクで1年間寝かせた、酸味のあるダークビールです。

それ以外には、麦芽の風味が豊かでアルコール度数がやや高め(8%)の「ダブル・エンギェン・ブリューン」、色はさほど濃くはないがアルコール度数はさらに高(9.5%)く、口当りはまろやかながらしっかりとしたボディをもった「ラ・ディヴァイン」、甘くまったりとしたスコッチエールの「スコッチ・シリー」などがつくられています。

今回御紹介するのは、『エンギェン・ノエル』。甘さをおさえたアルコール度数9%のビールです。シリー醸造所のビールはどれもボトルコンデション(瓶内発酵)が行なわれませんが、この「エンギェン・ノエル」はボトルコンデションがされているのが最大の特徴です。

  ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

デリリウム クリスマス  DELIRIUM Christmas
  デリリウム クリスマス

ピンクの象がシンボルのデリリウムのクリスマスビールです。

デリリウムはベルギーの東フランドル州にあるヒューグ醸造所でつくられているビールです。
ビールの正式なフルネームは、デリリウム・トレメンス。訳すと「アルコール中毒による震え」という意味なのは多くの方がご存知だと思います。

このビールは今年で生産16年目を迎えますが、醸造所の歴史は古く今年で創業350年になります。

デリリウムはアルコール度数が9%のストロング・ゴールデン・エールというタイプのビールで、パッケージのピンクの象がとても可愛く人気のあるビールですが、味の評価も高くアメリカではビールの専門家が選ぶベスト10にもランキングされました。

アメリカでは、ビールの商品名が不適切という理由でマテーンという名前で販売されています。

このように評価の高いビールも元々はイタリアの顧客がヒューグ醸造所の先代にオーダーして造られたプライベートなビールで、一般に販売される予定はありませんでした。

たまたまこのビールを口にしたベルギー人が、「こんなに美味しいビール、何で商品化しないの?」と尋ね、「こんな美味しいビール、飲み続けてたらデリリウムになっちゃうヨ!!」と言いました。

この一言がきっかけで一般販売用に醸造されるようになり、絶対に忘れられない名前を付けようということで、デリリウム・トレメンスと命名されました。

今や醸造所のシンボルとなっているピンクの象のラベル。デザインしたのは、夏休みの間だけアルバイトに来ていた、いち学生でした。

アルコール依存症の幻覚で、ピンクの象、踊るワニ、ヒッチコックの映画に出てくる鳥が攻撃してくるのが見えるって事だそうです。

さて、今回ご案内するデリリウム・クリスマスは、クリスマス用に特別に醸造されたスペシャルビールで、デリリウム・トレメンスに比べ更にアルコール度数は高く10% !! ピンクの象がサンタの帽子をかぶった可愛いラベルです。
中身は同じ物なのですが、2種類のラベルがあります (^・^)

  ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

ウィンター・トラウム  WINTER−TRAUM
  ウインター トラウム

ドイツのバイエルン州南東部、ケールハイムにあるヴェルティンブルグ修道院醸造所でつくられる「冬の夢」という名前のクリスマスビールです。

ここは、現在も稼動している世界最古の修道院醸造所で、ビール醸造の歴史は1050年にまで遡り、修道院自体バイエルン最古の修道院で7世紀初頭に大修道院長オイスタシウスにより設立され、布教の中心となりました。

ドナウ河畔の渓谷にありケールハイムの船着場から船で45分、西岸には岩がそびえ、対岸の丘から見るとドナウ河が大きく蛇行し、U字型に突き出た所に緑の林に囲まれた修道院の赤い屋根が見えます。修道院の背後の丘には小さな礼拝堂があり草原の散歩道が続くのどかな所です。

ここでは、小麦でつくるヴァィスビールや濃色のデュンケルなど常に7種類のビールが醸造されていますが、それ以外にクリスマス用に特別に醸造されるのがこのウインター・トラウムです。  

今回も昨年と同様、極少量流通のかなりの希少モノです。ちなみに京都への入荷はは2ケースです。
前々回の「新ネタ情報」でご紹介したオクトーバーフェストと同じ「メルツェン・ビール」ですが、濃色でまったりとした、とても味わい深いビールで、ベルギービール好きの方々にも是非オススメです!

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