the Flying Keg

FLYING KEG新ネタ情報Vol.35 2007/06/22
"ドイツ & カナダ & フランスビール"

 こんにちは、KEGです。

梅雨に入ったものの、それらしい天気は「梅雨入り宣言」当日だけ? って感じの今日です。

京都の梅雨明けは大体「祇園祭」の頃で、今年も「鉾町」を初めとした街中でそろそろ準備が始まりました。

毎年恒例の四条界隈の街中の「コンチキチン」のBGM、多分来週ぐらいからまた今年も流れそう…

普段の街中の風情とは決してマッチしているとは思われないあのBGM。
なので、あまり早くから流すのは如何なものかと思うのですが、聞くと「あぁ、今年も夏来たなぁ〜」と思う自分はやはり京都人ですね。

さて今回は、ドイツ、カナダ、フランスのビールの御紹介です。

******************************************************************

ドイツのミュンヘンにシュパーテンという醸造所があります。

起源は1329年に開設されたハウス・ブルワリーにまでさかのぼり、正式な名前はガブリエル・セドルメイル・シュパーテン・フランチスカネル・ブロイと言います。

ガブリエル・セドルメイルは1807年にこのブルワリーを引き継いだバヴァリア王宮の醸造家で、シュパーテンは17世紀にこのブルワリーの所有者の一人だったシュパエトという人名をもじったもの ( スペードの意味 ) 、フランチスカネル・ブロイは、フランチェスコ教団の醸造所という事です。

この醸造所は、世界で最も重要なブルワリーのひとつに数えられています。

それは、19世紀の初めにガブリエル・セドルメイルによりこの醸造所で近代技術としてのラガーリング ( 低温熟成 ) が確立されたからで、今日のラガービールの基礎を築き上げたからです。

今回は、このシュパーテン醸造所が造る 「 Optimator 」というビールを御紹介します。

シュパーテン オプティメーター
★☆★☆
 Spaten Optimator
 シュパーテン・オプティメーター
★☆★☆

このビールは、Doppel Bock (ドッペルボック)と呼ばれるタイプのビールです。

ボックは本来ババリア地方で醸造されたビールで、収穫したばかりの麦とホップを使って晩秋に仕込み、冬の間熟成させてから春先に飲まれるラガービールで、ピルスナータイプと比べると麦汁の比重やアルコール度数が高く、しっかりとしたビールです。

ドッペルとは英語でいうダブルの事。ボックより更に強いという意味合いで、ドッペルボックと呼ばれています。
現在ドイツで造られているドッペルボックは名前に「〜ator」が付きます。そう言えば以前に当店で取り扱っていたアインガー社のセレブラトアもCelebratorと書きます。

今回御紹介する「シュパーテン・オプティメーター」はアルコール度数7.2%、赤みがかった明るい褐色でローストされたモルトの甘い香りがします。口に含むと滑らかでスッキリとした甘味がなじんできます。赤ワインのようなタンニンにも似た苦味と酸味が特徴です。

////////////////////////////////////////////////////////

次は、カナダ ケベック州 モントリオールの郊外にあるユニブロー醸造所のビールの紹介です。

ユニブローのビールは当店でも日本入荷と同時に紹介し、現在も2種類のビールをメニューに掲載しています。
今回御紹介するのはこの醸造所の新作と、2年前より醸造されだして日本には未入荷だった物の2種です。

エフェメール フランボワーズ
★☆★☆
 EPHEMERE Framboise
 エフェメール フランボワーズ
★☆★☆ 

エフェメールはリンゴの果汁を使った小麦のビールで、グラスにサーブするととても華やかな香りがします。
フレーバーが強いのでそこそこしっかりとした味を想像しますが、口に含むと以外に控えめな味で、炭酸ガスが強いこともあり後味はとてもさっぱりとしています。
2003年シカゴ世界ビール大会ゴールデンエール部門では金賞を受賞しています。

今回、新作のエフェメール フランボワーズは、従来のエフェメールに比べるとアルコール度数は同じく5.5%ですが、炭酸ガスは少し柔らかめで、フルーツの味わいはやや強く感じます。

シャンブリー ノアール
★☆★☆
 CHAMBLY NOIRE
 シャンブリー ノアール
★☆★☆

このビールは1995年から醸造されていましたが、日本への輸出は今回が初めてです。
シャンブリーとは、このユニブロー醸造所がある地名で、この醸造所では BLANCHE DE CHAMBLY (ブランシェ ド シャンブリー)という名前のアルコール度数5%の小麦ビールが造られており、日本へも2003年より輸出されています。

今回御紹介する CHAMBLY NOIRE は大麦のビールで、度数は6.2%とやや高く、ロースト香がしっかりとはいった黒いビールです。

//////////////////////////////////////////////////////////////

今回最後の御紹介はフランスの小麦ビールです。

クローネンブルグ ブラン
★☆★☆
 Kronenbourg BLANC
 クローネンブルグ ブラン
★☆★☆

フランスは日本ではワインの国として知られていますが、ビールも多く飲まれています。

ベルギーを始め、色々なビールがフランスに輸出され流通していますが、醸造されている地域は限られています。
フランスでのビールの醸造地域は2箇所で、大抵のブルワリーはこのどちらかの地域にあります。

一つ目は北西部地方で、リール市の周辺… ベルギーに近い地域です。
この辺りでは、ベルギーの影響を強く受けたエールビールが盛んにつくられています。

特にこの地方では「 BIERE DE GARDE (ビエール ド ガルド) 」と呼ばれる濃厚なタイプのビールも造られています。
Duyck(ドゥイック)という醸造所の JENLAIN (ジャンラン)というビールはその代表的な物で、確か5〜6種類のラインナップがあったと思います。ジャンランは日本でも輸入されてはいるのですが、残念な事に軽いタイプの物で、肝心の濃厚なタイプの物は取り扱われてはいません… 

もう一つのビールの醸造地域は東部のストラスブルグ周辺で、こちらはドイツに近いので、ドイツで多くみられるピルスナータイプのラガービールを始め、ドイツの影響を強く受けたビール造りが盛んです。

クローネンブルグはこの地方の代表的な醸造所で、「ブラン」とは「白」… ホワイトビールの事です。

ドイツとの違いは、ドイツのビール純粋令(1516年に制定されたドイツのビールに関する法律で「ビールの原料は麦とホップと水に限る」という内容のもの)の影響を受けないので、ベルギーのホワイトビールのように香り付けがされています。

ベルギーやその影響を強く受けるフランスの北西部地方では、香り付けにオレンジピールが使われますが、このクローネンブルグ ブランは香り付けにレモン果汁が使われています。

ビール純粋令が制定されているドイツに於いても、小麦ビールと柑橘系のフレーバーも相性を好む人は多く、小麦ビールを飲む時にレモンのスライスを添えるのはとてもポピュラーな事です。

このように考えると、オレンジピールを使わずにレモン果汁を香り付けに使うクローネンブルグ ブランは、やはりドイツの影響を強く受けている証かも知れません。

#############################
THE FLYING KEG 新ネタ情報
----------------------------
phone (075)701-0245
http://keg.boo.jp/
##############################